加山雄三 俺は100(歳)まで生きると決めた
  (文化放送podcast 2023年7月18日〜)

7月18日に文化放送の「くにまる食堂」で放送された「俺は100(歳)まで生きると
決めた」の内容をレポートします。
同日配信された文化放送Podcastでは、ラジオで未公開の内容も配信されました
ので、その内容も含めてレポートします。下からどうぞ!

今回は「第5回 父 上原 謙さんとの約束」をレポートします。

下からどうぞ!

お詫び:Podcaastのサイトに掲載されていた音源が現在は削除されて
    いますので聴くことが出来なくなっています。

 

 第5回 父 上原 謙さんとの約束
 
 父 上原 謙さんとの約束
 

冒頭の約1分間は前回の内容のおさらい。

野村)作曲家 弾 厚作が一番最初に書いた曲は?

一番最初は「夜空の星」。

野村)それは何歳の時ですか?

14歳の時に作曲した曲なんだよ。中学2年生の時にピアノで一生懸命弾いてたんだ。
後ろに親父が立っててさ。「その曲はなんていう曲なんだ?」「あっこれか、これは
俺が作った曲だ」「おう、そうか!」ってすごい喜んでくれたんだね。それが印象に
残ってて。「お父さん、ピアノコンチェルトが大好きなんだよな、いずれお父さんに
書いてくれ」って。

それを何十年間ほったらかしにしといたの。そしたら「あの時の約束、やってるか?」
俺は忘れちゃってて、「やってねえや全然」って。「ああそうかぁ!?」って。あれ、
やっぱり芝居が上手いやねえ。そのガッカリした顔を見て、やらなきゃいけないなと
いう気持ちになった。その頃に「オーケストラがやってきた」という番組に出ること
になって。山本直純さんに「今ピアノコンチェルトを書きかけなんだ」って言ったら
「それやろうよ!」ってなって。「まだ第一楽章が半分ぐらしか・・・」「それ完成
させちゃおう」まだ短いけど良いかなあと思って、8分くらいしかないんだけど出し
たら「良いじゃん、これやろうよ」って。それで実際に演奏した。その時は羽田健太郎
さんが弾いてくれて。俺が必死になって一生懸命書いたのを一瞬にして簡単に弾いて
のけたよね。親父を呼んでたんで演奏が終わって親父にスコアをプレゼントした。
親父はポロポロ涙を流して。これで親孝行が出来たなあと思って良かったなあと思う
わけよ。親父は本当に喜んでくれた。その後、第二楽章、第三楽章、全部作った。
「k-213」父に捧げるピアノコンチェルトとして完成させた。

 元々はウチの親父に感謝だよ
 

野村)弾 厚作の一番最初を見ていたのはお父様だった。

ウチの親父はものすごく音楽が好きでアルバムを集めてたんだよ。

野村)池端家にはクラシックレコードがものすごくあったらしいですね?

3B(スリービー)って言ってね、ベートーベン、ブラームス、バッハのアルバムが。
78回転のレコードは全曲聴くには何枚も聴かなきゃならないけど、3Bを全部聴いた
んだ。その時に音楽の素晴らしさを、音楽を通して何か自分が出来る事がないかなと
いろいろ考えるようになって。それで自分で作るようになってった。

野村)お父さんのレコードコレクションが元なんですね?

そう、元々はウチの親父に感謝だよ。だから「父に捧げるピアノコンチェルト」を
レコーディングしたからね。

野村)それは涙ポロポロしますよね。あの中学生がここまでやるようになったかって
   いうことですよね

親父は第二楽章がものすごい好きだったんで、親父の誕生日に親戚中集めて家でパー
ティーをやった時に第二楽章を聴かせた。終わって離れに戻る時に手を振って、ありが
とうって。それでその翌日に親父は亡くなったんだよ。俺はカミさんと船に乗ろうと
江の島へ行ってたんだけど、船に電話がかかってきて「旦那様が亡くなられました」
って。すぐに車で家に帰ったらメディアも来てまして。

野村)それは知らない話だったなあ。きょうはここまでということで。

ここまでの内容を音源でお楽しみください。(時間 10分31秒)
下からどうぞ。

お詫び:Podcaastのサイトに掲載されていた音源が削除されていますので、聴いて
    いただくことは出来ません。

 第5回 父 上原 謙との約束
 

2024年8月15日新設